お庭の豆知識

サンルームのデメリットは?メリットや注意点も紹介

[ 目次 ]

天気を気にすることなくさまざまな用途に使えるサンルーム。洗濯物を干したり観葉植物を育てるのに便利な空間です。
せっかくサンルームを設置するのであれば、後悔しないようにしたいですよね。サンルームを設置する前にはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。メリットやデメリット、注意点について解説します。

 

サンルームとは?

そもそもサンルームとはどのような場所なのでしょうか。
サンルームとは天井や壁がガラス張りになった部屋のことです。太陽の光が入りやすいので雨や雪が降っていても洗濯物が干せたり、観葉植物が育てられるなど人気のお部屋です。サンルームがあれば砂埃や花粉、PM2.5、排気ガスなどの影響を受けにくくなります。
サンルームは後付けも可能です。ただし、サンルーム設置後は庭が狭くなるので注意しましょう。建物とのバランスを考えて選んでいくことをお勧めします。

 

サンルームとテラス囲いの違い

サンルームとテラス囲いは一見、似ているように見えますが、何が違うのでしょうか?
以下に主な特徴をまとめました。
 

 

    サンルーム     

    テラス囲い    

 屋根の素材      

 ガラス

 ポネリーボネート

 水密性・気密性

 高い

 低め

 

両者の大きな違いは屋根の素材です。サンルームは、ガラス張りでできた部屋で、テラス囲いは、ポリカーボネートでできたテラス屋根を使用しています。
水密性・気密性能も異なります。サンルームは居室での使用が可能な程度の水密・気密性能があると認められていますが、テラス囲いは簡易的にガラス等で囲いをしたものなので、サンルームほどの水密・気密性能は期待できません。豪雨や台風の際は水が侵入してくる可能性も考えられます。

「一つの部屋として利用できる場所がほしい」という場合はサンルームがおすすめですが、そこまでものが必要でないのであればテラス囲いを検討するのも良いかもしれません。
どちらも洗濯物を干したり、くつろげたりするなど活用の幅が広いので、イメージに合わせて選んでみてくださいね。
 

テラス囲い・サンルームのメリットは?

テラス囲い・サンルームにはどのようなメリットがあるのでしょうか。3つに分けて紹介します。

 ■テラス囲い・サンルームのメリット              

  • 活用の幅が広い

  • 開放感がある

  • 窓に比べて通気性が良い

それぞれ詳しく見ていきましょう。
 

活用の幅が広い

テラス囲い・サンルームはさまざまな活用方法があります。
 ・洗濯物干し
 ・観葉植物の生育
 ・子どもやペットの遊び場
布団など大きなものを干すのにも最適です。部屋としても活用できるので、ラグなどを敷いてゆっくり寛げる空間にもなります。

 

開放感がある

テラス囲い・サンルームは、全面ガラス張りのため、屋外にいるかのような雰囲気を楽しむことができます。晴れの日は太陽が降り注ぐため、家にいながら自然光を楽しめます。

 

窓に比べて通気性が良い

サンルームの窓を開けたり、ブラインドのように細長い羽板の隙間をあけて平行に並べたルーバーは風通しがよくなります。フルオープンできるものもあるので、効果的に風を取り込んでくれます。外の風が気持ちいい時期はとても快適ですよね。

 

テラス囲い・サンルームのデメリットは?

次に、テラス囲い・サンルームのデメリットを確認していきましょう。

 ■テラス囲い・サンルームのデメリット             

  • 夏は暑く、冬は寒くなりやすい

  • プライバシーが確保されにくい

  • 汚れが目立ちやすい

それぞれ詳しく解説していきます。
 

夏は暑く、冬は寒くなりやすい

テラス囲い・サンルームは日光をダイレクトに感じるため、日当たりや外気温の影響を受けやすくなります。真夏は暑くなりやすく、日当たりが悪い場所に設置すると真冬は冷え込みがちに。真冬の朝に洗濯物を干すときには部屋着では寒いと感じることもあるので注意しましょう。
対策について、「テラス囲い・サンルームの寒さ対策」にて詳しく解説します。ぜひご覧ください。
 

プライバシーが確保されにくい

テラス囲い・サンルームは全面ガラス張りのため、プライバシーが確保されにくいというデメリットがあります。設置する場所によっては洗濯物や布団が外から見えることもあります。カーテンや目隠しフィルムを貼ることで対策していきましょう。

 

汚れが目立ちやすい

テラス囲い・サンルームは全面ガラス張りのため、どうしても汚れが目立ちがちに。サッシなどの細かい部分に汚れが溜まりやすいので、定期的な掃除が必要になります。手入れが必要になることを念頭に置いておきましょう。
 

テラス囲い・サンルームの寒さ対策

サンルームはガラス張りである以上、断熱対策にも限界があります。冬の寒い時期にテラス囲い・サンルームではどのような対策をすればよいのでしょうか。対策として次の方法がおすすめです。

 ■テラス囲い・サンルームの寒さ対策               

  • テラス囲い・サンルームの設置場所を考える

  • ガラスを二重にする

  • カーテンをつける

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

テラス囲い・サンルームの設置場所を考える

テラス囲い・サンルームの寒さ対策として日当たりの良い場所を選ぶ方法があります。寒さ以外に洗濯物干し場としてサンルームを活用したい場合も日照時間が長く乾くのでおすすめです。気温が上昇する午後に日が当たる南西方向にサンルームを設置すると良いでしょう。

 

ガラスを二重にする

ガラスを二重にしてペアガラスにする方法があります。ガラスは元々熱が伝わりやすい性質がありますが、ペアガラスを使用することで断熱効果を得られ、結露防止にもつながります。価格は高くなりますが、冬でもサンルームを快適に使いたい方におすすめです。

 

防寒カーテンを付ける

窓ガラスに厚手の防寒カーテンをつけることで外気の冷気が入らないようにすることができます。カーテンレールは後付けが可能です。近くの業者などへ相談してみましょう。

 

テラス囲い・サンルームを選ぶときの注意点

テラス囲い・サンルームを選ぶときには以下の注意点があります。

 ■テラス囲い・サンルームを選ぶときの注意点          

  • 建ぺい率が規定値を超えないかどうか事前に調べる

  • 固定資産税が高くなる場合がある

それぞれ詳しく解説していきます。

 

建ぺい率が規定値を超えないかどうか事前に調べる

一戸建てでサンルームを増設する場合、建ぺい率が規定値を超えていないかどうか調べておきましょう。建ぺい率とは敷地面積に対する建築面積の割合のことです。地域によって規定値が決められており、規定値を超えてしまうと火災保険や地震保険の契約ができなくなってしまいます。四方を囲われているサンルームは、他の居室同様に部屋とみなされて建築面積にプラスされます。増築を計画している段階で建ぺい率が超えないかどうかきちんと事前に確認しましょう。

 

固定資産税が高くなる場合がある

サンルームは部屋としての機能があるため建物として扱われます。不動産登記法でいう床面積の条件「天井があり、3方向以上が壁やガラスなどで囲まれていて、床から一番高い天井までの高さが1.5m以上の部分」にあたります。新築から数年後に増改築する場合も同様です。サンルームを後付けで設置する際には、施工費用だけでなく毎年の固定資産税の増額も考えて判断しましょう。

 

まとめ

いざ設置を考えると、分からないことも多いサンルーム。せっかく設置するなら1年を通して有効に使えるようにしたいですよね。計画時には、記事内で紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。あなたの家にぴったりのテラス囲い・サンルームを見つけて、日々の生活をより一層快適にしていきましょう。