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後悔や失敗をしないためには?知っておきたいオープン外構の特徴と5つの対策

[ 目次 ]

「オープン外構は防犯面が心配...」
「オープン外構に興味はあるけど、プライバシーは大丈夫?」
そう思っている方も多いのではないでしょうか?外構をつくるときには、誰もが失敗は避けたいですよね。オープン外構が気になっている方は、事前に知っておきたい留意点もあります。
そこで今回は、オープン外構の特徴と後悔や失敗をしないために知っておきたい対策についてご紹介します。オープン外構の実例も紹介しますので、気になる方はぜひ最後までチェックしてみてくださいね!

 

オープン外構とは?セミクローズ外構の違いは?

オープン外構とセミクローズ外構のどちらにするか悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?ここで、それぞれの違いを明確にしておきましょう。

オープン外構は、家と道路の境界線に対して遮るものがない開かれた状態の外構です。敷地を塀やフェンスで囲わないので、外からオープンに見える外構のことを指します。

それに対してセミクローズ外構は、 外溝の一部に塀やフェンスなどを設けてオープンな部分とクローズの部分を両方を設ける外構のことです。例えば、道路との間にはフェンスがなく、隣の家との境目には目隠しの壁を設置するという敷地が外から見えるところと見えないところがあるのがセミクローズ外構です。

「どちらにするか、なかなか決められない...」という方は、まずはオープン外構をつくり、追加工事でセミクローズ外構にすることも可能です。このような可能性がある場合は、事前に施工業者に相談しておきましょう。

 

オープン外構のメリット・デメリットは?

オープン外構にはどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?事前に知っておきたいことをそれぞれ詳しく紹介します。

オープン外構のメリット

  1. 開放感がある
  2. 工事費が抑えられる
  3. 敷地を最大限有効活用できる

 

1. 開放感がある

オープン外構の最大のメリットは、なんといっても広々とした開放感があること。オープン外構は住宅を遮るものがないため、のびのびとした印象になるのが魅力です。狭い敷地でも閉塞感を感じることなく暮らせるので、圧迫感を感じたくない方におすすめです。また、塀やフェンスがないので車の駐車や移動がスムーズできるメリットもあります。

2.工事費が抑えられる

塀やフェンスを設置するクローズ外構やセミクローズ外構に比べると、オープン外構は視界を遮るものを設置しないためコストがかかりにくくなります。全体的に工事が少なくなるので、大幅なコスト削減につながるケースが多々あります。

3.敷地を最大限有効活用できる

塀やフェンスがない分、敷地を駐車場などに有効活用することもできます。駐車場以外に子供の遊び場やガーデニング、家庭菜園ができるスペースなど、敷地内で楽しむ幅を広げることもできます。

 

オープン外構のデメリット

  1. プライバシーを確保しにくい
  2. 敷地内に通行人や車に侵入されやすい
  3. 小さな子供やペットが飛び出しやすい

 

1.プライバシーを確保しにくい

オープン外構の最大のデメリットは、プライバシーが保ちにくい点です。フェンスなど住宅を遮るものがないため、大きい窓やリビングが道から近い場所にあると通行人から丸見えになることも。住宅の中からも見えやすく、外からも家の中が目に入りやすくなります。対策としては、カーテンや背の高い植栽で遮るものを置くことがおすすめです。

2.敷地内に通行人や車に侵入されやすい

オープン外構の場合、通行人や車など、一時的に敷地内に侵入されやすい可能性があります。特に道路と敷地内の境目が明確でない場合は、故意ではなく知らず知らずのうちに敷地内に入ってしまったということもあるかもしれません。私有地ということが明確に分かるように、外構にタイルやレンガなどを使うことで防止することもできます。

3.小さな子供やペットが飛び出しやすい

小さな子供やペットがいる場合、塀やフェンスがないと道路に飛び出してしまう危険性もあります。特に交通量の多い道路に面している場合は要注意。道路との境目に植栽やポール、チェーンをつけるなど対策を考えていきましょう。

 

 

オープン外構が向いている人はこんな人

「オープン外構にするかどうか、なかなか決められない...」という方に、オープン外構が向いている人の特徴を3つ紹介します。オープン外構にするかどうかを判断する基準として、チェックしてみてくださいね!

■敷地面積が狭い

オープン外構は敷地面積が狭い方におすすめです。敷地面積が狭いところに塀やフェンスを置くと、どうしても閉塞感がでてしまいます。また、塀やフェンスにスペースを取られてしまうことで敷地を有効活用しにくくなる面も。そのため、敷地面積が狭くなりがちな街中や都心に近い場所にはオープン外構が向いています。

■家を明るく開放的な雰囲気にしたい

オープン外構は光や風を感じやすくなるので、家が明るい印象になります。欧米によく見られるスタイルで、家と道路を遮るものがないので隣人との交流も楽しむことも。また、道路に面したエリアにガーデニングをつくることで、道行く人にグリーンやお花を楽しんでもらうこともできます。

■予算に限りがある

オープン外構は費用を抑えたい方にもおすすめです。フェンスや駐車場など、外構は想像以上に費用がかかります。外構のコストを抑えることで、他に使いたいところに回すことができます。 

 

オープン外構で失敗しないための5つの対策

「オープンな雰囲気は好きだけど、どうしてもデメリットが気になる...」という方はしっかり対策を考えておきたいですよね!オープン外構のデメリットをカバーできる対策を5つ紹介しますので、ぜひ検討してみてください。

 1. 敷地の角に植栽やポールを置く

オープン外構の場合、通行する際に敷地内に通行人や車が侵入されてしまうことが考えられます。敷地に芝生やタイル、背の低い木や花を並べるなど敷地の境界線をしっかり示すことで対策につながります。また、三角ポールを敷地の角に設置することで敷地内への侵入を防ぐこともできます。

 2. 隣家との距離感を考える

オープン外構の場合、隣家との境目が曖昧になることも。ご近所の方が歩くときに敷地内に入ると気になることもありますよね。対策として隣家との境目には壁やフェンスを作るなど、隣家と適度な付き合いができるようにプランニングしましょう。

 3. 防犯対策をしっかり行う

です。家の中に人がいるかどうか外から分かりやすい場合は、外出するときに電気を付けたままにするなど空き巣対策も考えましょう。また、防犯カメラを設置することも有効です。

 4. 洗濯物を干す場所を考える

オープン外構でありがちなのが、外からの視線が気になること。特に気になるのは、洗濯物が外から見えることです。オープン外構にする際は、あらかじめ洗濯物を干す場所を考えておきましょう。また、洗濯物を干すところだけピンポイントに遮るようなフェンスなどもおすすめです。

 5. 目隠しになるような植栽を植える

目隠しには、リビングの前に背の高い植栽を植えることもおすすめです。広々とした開放感を感じながら最低限のプライバシーを守る対策になります。視線を気にせずに暮らせるよう充分な対策をとっていきましょう。

 

オープン外構の実例7選

■実例1 オープン外構✖️植栽で快適な庭に

オープン外構のデメリットである道路からの視線を、背の高い植栽を植えることで解消しています。敷地内のセキュリティを高めつつ、オープン外構のメリットも楽しめる外構です。

■実例2 最低限のフェンスで視線を遮る

オープン外構は敷地を有効に使うことができるのも魅力。こちらは玄関前に丸型スペースを設置することで、シンボルツリーを植えたり子供が砂場としても使えたりと楽しむことができます。オープン外構ののびやかな印象を壊さない雰囲気に仕上がっています。

■実例3 洋風の雰囲気と広々とした外構で上質感を演出

高い塀がなく閉塞感のない外構は、洋風住宅をより上質に見せてくれます。門袖を作ることで玄関前のプライベートを守ることができます。隣家との境目にフェンスや柵がないので敷地を最大限活用し、ガーデニングが楽しめるスペースも。

■実例4 門中で玄関前のプライベート空間をガード

敷地面積が限られていても、オープン外構なら広く見せる効果があります。また、窓の前に駐車場を配置するなど通行人からの視線が気にならないような設計になっています。

■実例5 車の出し入れがしやすいオープン外構

住宅前面が全て駐車場のシンプルな外構。駐車スペースがとても広いので車の出し入れにストレスがない外構になっています。また、住宅の玄関は道路からは見えにくく、1階の窓が少ないのでオープン外構でもプライバシーを守れる設計になっています。

■実例6 のびのびとした開放的な雰囲気

デザイン性のあるアプローチを兼ねた駐車場が特徴のオープン外構。道路と敷地の境目が明確なので、通行人や車が知らず知らずのうちに侵入するのを防いでくれて安心です。

■実例7 邸宅感を感じるオープン外構

シンプルモダンで開放的なオープン外構。広々とした敷地が邸宅感を感じさせます。冷たい印象になりがちなコンクリート土間も、ところどころにあるグリーンが通行人を和ませてくれます。 

まとめ

最近人気が高まっているオープン外構。開放感があり、おしゃれな雰囲気になりますよね!自分の住宅に似合うオープン外構がわからないという方は、プロの意見を聞くこともおすすめです。
家族で快適に生活するために、オープン外構の懸念点を解消しつつ安心して楽しめる外構づくりをしていきましょう。